地方オタクの徒然日記

北海道に住むアイドルオタクで、アニメオタクで、声優オタクの日記

仮面ライダーキバについて

仮面ライダーについて語るスレ。

第2弾、「仮面ライダーキバ」について語ります。

 

「1986年。世間には人間に化け人間の生命エネルギー・ライフエナジーを吸って生きるモンスター・ファンガイア族が跳梁跋扈し、それに気づいた数少ない人々がファンガイアと戦いを繰り広げていた。ある日、腕利きのファンガイアハンターである麻生ゆりはターゲットであるファンガイアを追い詰めたものの、彼女に惚れたらしい1人の男の乱入により取り逃がす。ゆりの叱責を気にもせず彼女を口説きに掛かる男の名は、紅音也。天才バイオリニストである彼は、こうしてファンガイアの存在を知ることとなる。

それから22年経った2008年。ゴーグルにマスクという奇妙な姿で、ゴミを漁っては魚の骨を拾って回る怪しげな青年がいた。彼の名は紅渡。音也の息子である彼は、父の遺したバイオリンブラッディローズを超えるバイオリンを作るためにバイオリン職人として修行を続けていたが、他人との接触を極端に嫌う内気な性格のため彼方此方でトラブルを起こしていた。

そんなとき、22年前に逃がしたファンガイアが再び出現。ゆりの娘であるファンガイアハンター・麻生恵が戦いを挑むも、その力に圧倒され危機に陥る。その時ブラッディ・ローズの弦が突如として震え始め、それを聞いた渡は本能に突き動かされるようにファンガイアの元に向かう。奇妙な姿をしたコウモリ・キバットが渡に噛み付いた瞬間渡の身体は鎧に包まれ、異形の姿=仮面ライダーキバへと変貌を遂げた。こうして、父と息子、22年にわたる運命の物語は幕を開けた。」(wikioedia参照)

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仮面ライダーキバ

 

この物語のキーワードは「音楽」「愛情」であると私は思います。

父の残した「ブラッディ・ローズ」というバイオリンの音に導かれ異形と戦う主人公。

しかし主人公は気弱で外に出るのも苦手。興味があるのはバイオリン作りだけ。

そんな青年でした。

 

しかしそれが物語と共に成長していきました。

人と接することが出来るようになり、外に出られるようになり、

様々な人と触れ合いながら成長していく物語です。

 

何より造形がいいですよね。

見た目が格好良すぎる。

 

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仮面ライダーキバ エンペラーフォーム

まさにエンペラーにふさわしい。

そんな見た目をしています。

 

 

はてさて、私がここで語りたいのは先ほどの「音楽」と「恋愛」について。

 

本作品は現在(2008年)の主人公と過去(1986年)の父親の物語を同時進行で見せてくれます。

どのような過去があって現在につながるのかという演出をしてくれています。

そしてそのどちらも昼ドラばりのどろどろした恋愛をしているのです。

 

まず過去編。

主人公「紅渡」の父親「紅音也」は過去で「麻生ゆり」に一目ぼれをします。とはいえ気が多く女たらしでナンパな音也。ゆりに執着はするも他の女の子にもちょっかいを出します。

 

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紅音也(演:武田航平

そんな中「次狼」という青年が現れ、彼もまたゆりに好感を持ちます。

当初、軟派な音也よりも次狼にゆりは惹かれますが、

なんだかんだとお人好しでおバカな音也をゆりは好きになっていくのです。

それに対して次狼は憤慨。

ゆりを攫って自分のものにしようとすらします。

「何故俺のものにならない!!」

次狼は愛憎を抱きますが、結局身を引きことにしました。

ちなみに次狼は「ウルフェン族」と呼ばれる人外の一種でした。

滅亡の危機にあったため子孫を残すことを目的としていたはずなのに、

いつのまにかゆりに本気で愛を向けるようになったのです。

 

 

そして結ばれた音也とゆり。

これでハッピー、などと言うわけではなく、

音也の前に「真夜」という女性が現れます。

彼女は音也の「音楽」の才能を理解してくれる唯一の女性でした。

そんな彼女に惹かれる音也。

そして実は彼女は「ファンガイア」と呼ばれる今作の怪人の女王(クイーン)。

人に恋をしたファンガイアを粛正するのが彼女の役割でした。

でも、なぜ人に恋をしてはいけないのか、恋とは何なのか。

そんな考えの中で現れた音也。

彼女もまた、音也に惹かれていくのです。

 

そして2度目の三角関係は、音也と真夜が結ばれる形で終わりますが、

それでもまだここで終わらないのがすごいところ。

ファンガイアに女王がいれば、王もいます。

 

音也に惹かれていく姿を王(キング)が許せるはずもなく、

音也は命を狙われることに。

それでも音也を庇う真夜に、キングは憤慨。

キングと真夜との間に生まれた太牙。自らの息子すら人質にしてしまいます。

なんやかんやとキングを倒し、真夜と太牙を救い、渡を授かるも音也は『闇のキバ』という力を使ってしまったがために死んでしまいます。

 

いや、生き様はかっこいいけど、1人で3つも三角関係作って殺し合いとかドロドロしすぎだろ????

って気持ちです。

でも本当に生き様が格好良くて今でも好きなんですよね、紅音也。

 

そして現代編。

主人公 紅渡と同じく人見知りでドジっ子な鈴木深央。

2人はすぐに意気投合し、両片思いになります。

そこに現れるは登太牙。紅渡の幼馴染。小さい頃に遊んだ仲です。

 

そして実は深央はファンガイアのクイーン、太牙はキング。

2人は婚約関係にありました。

ここでも三角関係。当初、渡は諦めようかとしましたが、

太牙に対して宣戦布告を行います。

 

その後明かされる彼らの正体。

ファンガイアを倒すキバ、渡。

ファンガイアのクイーン、深央。

ファンガイアのキング、太牙、

 

そして更に渡と太牙は父親違いの兄弟であったことが明かされます。

歪んでいく愛情。

太牙を殺して渡にキングになるよう願い始める深央。

深央を取り合い殺しあう渡と太牙。

 

その終末は。。。

 

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鈴木深央の死

2人の殺し合いを止めるために、深央は庇い、その命を失ってしまいます。

渡の攻撃によって。

少なくとも、渡はそう思ってしまいました。

自分が生まれてきたせいで彼女は死んだ。

だから自分なんて生まれないようにすればいいんだ。

 

そんなことを考えてしまうほどに。

 

愛によって歪み、愛によって死んでいく。

善にも悪にも、その生き様を見させられるのがこの仮面ライダーキバという作品です。

 

ぜひご視聴ください。